天井 クレーン 押し釦ケーブル巻き込まれ改善
天井 クレーン の操作方法として、押し釦操作・無線操作・運転室操作などがありますが、今回は押し釦操作式のクレーンでの改善事例をご紹介させて頂きます。
普段、クレーンを押し釦で操作しているときに押し釦のケーブルがフックブロックに巻き込まれてしまいそうになった事が稀にあると思います。
押し釦ケーブルが巻き込まれてしまうと下の画像のようになってしまいます。
写真のように深く巻き込まれてしまうと、ボタンを押しても上下動作をすることが出来なくなってしまいます。
また、漏電が発生しクレーンの電源が落ちてしまっている状況になっていると思われます。
このような状況の時は大体荷を吊った状態(玉掛け作業中・吊り荷を見ていた)で発生してしまい復旧に時間が掛かってしまう事が多々あります。
復帰方法としては、荷を吊った状態でなければフックブロックをバラシてケーブルの復旧を行う。
荷を吊った状態ではケーブルを切断して、巻き込まれた箇所を地道に取り除いてケーブルの復旧を行う。
いずれにしても、応急的に処置を行うしか手立てが無いと思われますので、その後ケーブルの取替修理を行って完了となり、時間もお金もかかってしまいます。
作業中は吊り荷や周囲等の安全確認も大事ですが、押し釦のケーブルにも注意して作業を行って頂ければと思います。
そこで、今回のタイトルにある押し釦ケーブル巻き込まれ改善ですが、弊社では応急処置をした後のケーブル取替修理時に少しでもケーブル巻き込まれが起こらないよう、保護ホースをケーブルに取り付ける事をお勧めしております。
押し釦ケーブル部分に青い物がついていると思いますが、それが保護ホースです。
意外と効果が有ります。作業中注意をして頂く事も大事ですが、弊社の方でも現場の作業効率を落とさないようにお客様と一緒に改善をしていきたいと思います。